失敗しないホームカラー(白髪染め)の第一歩!自分に合ったカラー剤の選び方

髪にまつわるエトセトラ

40代〜50代女性の髪の悩みNo1は、ずばり[白髪」。染めてもすぐに伸びて気になりますよね💦💦
美容院で染めたほうがいいことは百も承知。でも時間もお金もかかるし、家で染められたら楽なんだけど…。ホームカラーをやってみたいけど何を選べばいいか分からないし失敗しそう、髪も痛みそうで怖いな〜。

現役の美容師時代は絶対にホームカラーをおすすめしなかった元美容師が、失敗しないホームカラーデビューの仕方を教えます。ホームカラーを上手に取り入れられるようになれば美容院に行く頻度が少なくなり、結果コスパとタイパ、両方を手に入れることができます!

この記事で分かること:カラーを知って「選ぶ力」を身につける

はじめに、現役の美容師時代、絶対にホームカラーをおすすめしなかった理由。

それは、「よく知らずに手を出すと絶対に失敗するから。」です。

ヘアカラーはそんなに簡単ではありません。美容師はものすごく勉強し、練習しています。だからあれだけの技術料をもらえるのです。私自身、そんな相談を受けても「絶対やめて!」と言っていました。

美容師を辞めて思うこと。

くらげ
くらげ

毎回美容院に行くのは、時間もお金も大変だよね〜💦失敗せずにできる方法はないかな?

考えた結果、

くらげ
くらげ

美容師じゃないんだから、自分の髪だけを理解して、自分に合うカラー剤を選び、自分に合う染め方をすればいいのでは!

そのために必要なこと、まずはヘアカラーを知ること!
カラーの種類や特徴を理解すれば自分に合うカラー剤を選ぶことができます。

失敗しないホームカラーへの第一歩。カラーを知って、「選ぶ力」を身につけましょう。

ホームカラーの主な種類と特徴

主なホームカラーの種類はこの4種類

種類主な特徴メリットデメリット
酸化染毛剤(アルカリカラー)/一般的な白髪染め脱色+染色する一般的なカラー(1剤+2剤で混ぜる)明るくも暗くもでき、持ちが良い・しっかり染まる痛みやすい・ジアミン含有が多い
酸性染毛料(マニキュア)表面に色をコーティング(脱色作用なし)ダメージ少・ツヤが出る・ジアミン不使用地肌につけられない・色落ちが早い
ヘナ(天然染料)ミソハギ科の植物成分で染める自然派・地肌にやさしい・トリートメント効果色味が限られる・時間がかかる・選び方にコツが必要
カラートリートメントトリートメントしながら徐々に染まるダメージなし・手軽・香りも良い色持ちが悪い・何度も使う必要あり

ひとつずつ詳しく解説

酸化染毛剤(以下アルカリカラー)

・一般的なヘアカラー(白髪染め、おしゃれ染め)
・明るくもできるし、暗くもできる
・1剤と2剤を混ぜて使用
・市販品ではクリームタイプ、乳液タイプ、泡タイプなどがある 

  1. 主な特徴
    1剤は染料、2剤は脱色する作用がある。つまり2剤でメラニンを壊し1剤で希望の色に染める。
    時間が経つと染料が抜けるため染めたときより明るくなる。
  2. メリット
    ・1回でしっかり染まり色持ちがいい。
    ・地毛を明るくできる。
    ・カラーバリエーションが豊富。
    ・クリームタイプや泡タイプなど手軽にできるものが多い。
  3. デメリット
    ・メラニン色素など髪の組織を壊しているため使用するたび、髪が痛む。
    ・ジアミンを使っているためアレルギーがある人は使えない。
    ・市販品は簡単に染まるように作られているため、薬剤が少し強い。
  4. 美容院カラーとの違い
    美容院では100種類近くのカラーを揃えているので希望にあった色が出せ、根本や毛先で濃度を調整したり、ダメージに合わせた施術ができる。
    市販のカラー剤は、色味が少なく、ダメージへの細かい調節ができない。

酸性染毛料(以下へアマニキュア)

  1. 主な特徴
    イオンの力でタンパク質と結合させていて、表面をコーティングしている。
    白髪や明るい髪のみ発色する。
    地毛は明るくならない。
  2. メリット
    ・ダメージが少なく、つやが出る。
    ・ジアミンを使っていないのでアレルギーがある人も使用できる。
  3. デメリット
    ・色持ちが短い(3〜4週間)
    ・地肌につくと、しばらくとれないので根本が塗れない。
    ・自分で染めるには技術が必要で難しい。
  4. 美容院カラーとの違い
    薬剤に大きな違いはないが、根本ぎりぎりに付けるには高度な技術が必要で自分で染めると根本が染められない。もしくは地肌について、しばらくとれない。
      

植物性天然染料(以下ヘナ)

  1. 主な特徴
    天然のハーブ(ミソハギ科の植物成分)が髪のタンパク質に作用し染める。
    黒い髪には染まっていても発色はしない。
  2. メリット
    ・天然成分なので髪にも地肌にもやさしく、何度使ってもダメージが無い。
    ・キューティクルを引き締める作用があるのでつやとハリ、ボリュームがでる。
  3. デメリット
    ・基本赤系なので色味が限られる。
    ・100%オーガニックを求めると高価になる。
    ・たっぷり塗布しなくてはいけないので塗るのが大変。
    ・放置時間が長い。
    ・選び方が難しい。
  4. 美容院カラーとの違い
    美容院では青み(インディゴを使用)との調合ができるので赤系以外もだせる。
    市販のヘナも自分で配合することもできるが配合が難しい。

カラートリートメント

  1. 主な特徴
    トリートメント剤に酸性染毛料が混ざったもので、色素が髪の表層部に徐々に浸透・蓄積し、髪を染めていく。
  2. メリット
    ・痛まない。
    ・道具を使わず手で塗るので手軽で簡単。
  3. デメリット
    ・何度も使う必要がある。
    ・染めるというよりぼかす感じ。
  4. 美容院では使わない

本題:実は簡単!ヘアカラーの選び方

あなたに合うカラー剤は?

簡単診断チャート

Q1.すでにカラーをしていますか?
  ▷はい→Q2へ
  ▷いいえ→Q3へ

Q2.使っているカラーの種類は?
  ▷アルカリカラー→Q3へ
  ▷マニキュア→カラートリートメント
  ▷ヘナ→カラートリートメント
  ▷分からない→Q5へ

Q3.地毛(黒い髪)は明るくしたい?
  ▷はい→アルカリカラー
  ▷いいえ→Q4へ

Q4.白髪はしっかり染めたい?
  ▷はい→アルカリカラー
  ▷いいえ(ぼかすくらいでOK)
   →カラートリートメント

Q5.染めた髪は地毛より明るい?
  ▷はい→Q3へ
アルカリカラーを使用している可能性が高い

  ▷いいえ→カラートリートメント
何を使って染めたか分からないからアルカリカラーは避ける 

結局はアルカリカラーorカラートリートメントの2択

カラー診断の結果、お気づきの方もいると思いますが

ホームカラー初心者さんは、アルカリカラーorカラートリートメントの2択です。

⭐️アルカリカラーは「簡単にしっかり染まる」「地毛を明るくすることができる」唯一のカラー剤。

⭐️カラートリートメントは「簡単に白髪をぼかせる」「ダメージがでない」「次に美容院でカラーをする時も影響が出にくい」という面でとても優秀。

くらげ
くらげ

結論、手軽にできて失敗しにくいのがこの2種類なのです。

注意点

簡単とはいえもちろん注意点もあります。

アルカリカラー:「ダメージがでる」「暗くしすぎると元に戻らない」「ジアミンでかぶれる人もいる」

カラートリートメント:「色が染まりにくい」「何度も繰り返す必要がある」

※どちらも、使用する際は注意事項をよく読み、染め方などを動画で勉強しておくことをおすすめします。

くらげ
くらげ

美容院に行った時、「ホームカラーをしている」「何をいつ使った」を美容師さんに伝えて下さい!

マニキュアとヘナをおすすめしない理由

解説の「デメリット」でも触れましたが

  1. 塗布が難しい。
  2. 薬剤選びが難しい。
  3. 時間がかかる(ヘナの場合放置時間が1〜2時間かかるものもある)。

という点で初心者さん向きではないからです。

では、今まで美容院でマニキュアやヘナをしていた人は?

💡同じ酸性染料のカラートリートメント一択です!

明るくしたくても、しっかり染めたくてもアルカリカラーはしない。

その理由はカラーの構造が違い、うまく染まらないから。

カラーチェンジをしたい人は美容院で美容師さんに相談しましょう。

まとめ:「選ぶ力」が失敗しないホームカラーへの近道に

白髪が気になるけれど、こまめに美容院に通うのは大変…。そんな悩みを持つ方にとって、ホームカラーはとても強い味方です。ただし、何も知らずに選んでしまうと「うまく染まらない」「髪が傷んだだけ」といった失敗につながることも。
でも大丈夫。カラー剤の種類と特徴を知って、自分に合ったものを選べるようになれば、もっと安心して、自分らしいペースで白髪ケアができます。
まずは「選ぶ力」を身につけることから始めてみましょう。ホームカラーは、うまく取り入れれば、あなたの暮らしをもっとラクに、もっと快適にしてくれます。

次回は、実際にホームカラーをするときの準備や手順、キレイに染めるコツなどをわかりやすくご紹介します。「やってみようかな」と思った方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

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